仏師*彩紀saiki です。
木彫の師匠で仏師の
植草等雲 から教えてもらった、
木々のことを。
檜(ヒノキ)
檜には植林をして育てたものと自然に生えた天然木が有ります。植林した物を民木(みんぼく)と言い天然の物を官木(かんぼく)と言い分けています。
民木は早く成長させるために十分に日が差すよう環境を整えて育てているので年輪が粗く硬くなり建築用材に適した用材になります。
一方、官木は木曽(現在の長野県)の御嶽山の山腹で約300年前から自然に生えたもので国有林の為林野庁で伐採するので官木と呼び区別しています。
色々な環境下で育ったものでその中には良いものも悪いものも有ります。その中で良いものだけを出荷した物が木曽の天然檜として流通しているのです。
大径木が多いので神社仏閣などに使われます。
その中から我々の彫刻用材を手に入れます。
年輪が詰んでいて素直な傷などがない、
刺身のトロみたいなところを使います。
彫りやすく比較的木肌の色が変わりにくく品の有る作品に仕上がる為に仏像を彫るのには最適です。
彫ってから10年以上経過した観音様と、彫っている途中の弁財天の写真です。
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